私の勤めていた会社のパワハラの犯人は社長でしたから、上司も特にいませんでした。
その為、我慢して仕事を続けるか辞めるかの選択肢しか私にはありませんでした。 他の大手企業であれば課長がパワハラをした時は部長に相談する事も出来たでしょうし、同期入社の同僚に打ち明ける事も出来たでしょう。
しかし私の場合は小さな会社で同僚はいましたが、なんか人間関係がギスギスしていてとても同僚に相談しようとは思えなかったんですね。 ワンマン社長が全てを決める特異なケースだったと私の場合は思います。 当時は一体何が正義なのか・・・サッパリわからなくなりました。 私がこの会社との決別をきめたのは大型商談を社長のガチャ切りで、失い尚且つ、給料+30万円の所を-30万円にされた事です。 こういったパワハラが毎月続いたらやってられません。
思いっきりやる気をなくしてしまいました。 この日の帰りの電車での気持ちは今でも残っています。会社のトップがこんな所でいいのだろうかって。 当然の事ながら尻拭いを会社のトップとしてはいけませんが、全くそのような行動は見られませんでした。 何で、私45万円の損出を給料で精算されなければならないのか未だに理解不能です。
そのパワハラに相談したのは旧知の友人です。その友人は話を聞くなり明日にでも辞めれば良いと進言してくれました。 その友人のお陰でやめる決断が出来たんですね。 ただし、やめるにあたって、大事な事は勢いでやめてはいけない事だと教えてくれました。 やめるには、前もって準備をしてから辞める。感情でやめては自分が不利になるぞ、と教えてもらいました。
私が働いていた小さな会社ではワンマン社長を怖いと感じない日はありませんでした。
特に郵便局なんかがチョンボをすると手が付けられない程、切れていましたね。。。
電話をしながら机を蹴り捲ったり、机の上の花瓶を床に叩きつけて壊したりと暴走しだすととんでもない事を平気でしてしまう社長です。
唯一の救いは社員には絶対に手を出さない事でした。それ以外は業者チョンボしないようにと祈るばかりでした。
丁度出社する時、良く会社で使うクロネコさんのドライバーがチョット完全にこのエリアではブラックNO1です。
何とかなりませんか?といわれたので、そうしたらチョンボした時私に連絡を下さい。
それでチョンボした郵送物の受け渡し場所を決めましょう。後は僕があとはシュレッダーにばれないようにしときますから。
そのクライアントには社長がいない時に、私がコンタクトをとるので心配しないで下さい。
と伝えるとそうして貰えると凄い助かります。
誰も行きたがらないんですよ。集金に行くのも皆いやがる位ですからとのやり取りがありました。
ここまで業者からブラック企業と言われる位ですから中で働く人間のストレスと恐怖は尋常ではないと思います。
特に恐怖を感じる時はプレゼン用の資料を持ってみせている時です。
誤字脱字を徹底的に探し、見つけると
『なんだよこの言葉?お前は日本人かコノヤロー』と机を思い切り蹴飛ばします。
なかにはけが人こそ出ていませんが、ティシュペーパーの箱を投げつけられ直撃した社員もいます。
このワンマン社長の機嫌の良い時は、競馬で儲かった時です。この時だけは安心できる空間でした。
この時は非常に機嫌が良くいつもならチョンボしたら激高するパターンでも「次気をつけて」で済みましたね。
逆に馬券が外れている時は非常に機嫌が悪かったです。